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前立腺の話 ~前立腺肥大とは?~

No.3|2000年12月5日

おしっこが近くなった

だいぶ寒くなってきました。夜中にトイレに立つ回数が多くなったり、排尿後まだ残った感じがしたり、壊れた水道栓のようにいつまでもポタポタと尿の切れの悪い方はいませんか?これは前立腺肥大の症状です。前立腺は膀胱の出口にあり尿道を包み込むクルミ大の大きさの臓器です。前立腺は精液の一部を作り、青年期に最も働きますが、50歳を過ぎると次第に機能が低下してきます。体のほとんどの臓器は歳をとり機能が落ちてくると、萎縮して小さくしぼんできますが、前立腺は例外で大きくなってしまいます。

 

怖い前立腺癌

前立腺はみかんの様にも例えられます。みかんの実の部分が内線と言われる部分で前立腺肥大症はここが肥大し、中を通る尿道を圧迫して、尿の出が悪くなり、先にあげたような症状が現れます。一方みかんの皮に相当する部分は外腺と言われ、前立腺癌が出来る場所です。前立腺癌は米国では肺ガンとともに男性の死亡率の高位に位置します。最近我が国でもライフスタイルの欧米化に伴い、確実に増加傾向にある怖い病気です。幸いな事に前立腺癌はPAテストと言う簡単な血液検査と肛門から指を入れ専門家が前立腺を触診することによって診断が可能な場合が多く、我々の施設でも人間ドッグで早期の癌が発見され治療を受け事なきを得た方が何人かいらっしゃいます。

 

前立腺肥大症とは?

前立腺肥大症は良性の病気であり、膀胱などの周囲臓器に広がったり転移したりしないので肥大の大きさと自覚症状が必ずしも一致しない場合があります。すなわち肥大したからといって尿が出にくいなどの自覚症状がない場合には治療は必要ありません。一方それほど大きくなくても残尿感や頻尿が強い場合には治療が必要となってきます。実は私も最近少しトイレが近くなってきました。少し尿意を催してきたので今回はこの辺で。次回は前立腺肥大症の治療についてお話します。

 

ヒロオカクリニック 院長 弘岡 泰正

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