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前立腺肥大症の治療について ~いち押しお勧め温熱療法~

No.5|2001年1月28日

前立腺の肥大だBOO!

前立腺癌や前立腺炎などを鑑別していよいよ前立腺肥大症の治療が始まります。
前立腺肥大症で治療の対象となるのは膀胱の出口の尿道が大きくなった前立腺によって圧迫を受けている人です。この状態をBOOといいます。前回お示しした前立腺肥大の症状のスコアー(IPSS)で7未満の人は特に治療の必要はなく、症状が進んだと感じた時に医師を受診すれば良いと思います。(IPSS)8以上の人が治療の対象になります。治療は薬の治療、手術治療がありますが最近ではより侵襲の少ない尿道内ステント、高温度治療、レーザー治療等が行われています。

 

お薬の治療

まずお薬の治療として膀胱の出口と尿道を囲む前立腺の平滑筋と言う筋肉が交感神経の刺激で収縮し、尿の出口を圧迫している状態を解除する目的でα遮断剤(ハルナール、フリバス)が第一選択で使用されます。この薬はたまにめまいを起こす他には副作用も少なく広く用いられています。この薬の効きが悪い時、抗男性ホルモンが用いられます。この薬では乳房が女性のように大きくなったりインポの副作用があり要注意です。その他八味地黄丸などの漢方薬や花粉製剤が用いられます。

 

手術

尿道から管を入れ電気メスで肥大した前立腺組織を切除する TUR-P という方法があります。全く尿が出なくなる尿閉を繰り返し、血尿や腎臓の機能が落ちてきた場合に適応となります。根治的な治療ではありますが術後出血、尿失禁、勃起障害、射精障害などの合併症が報告されています。

 

一押しお勧め温熱療法

私たちのクリニックでは前立腺肥大の日帰り治療として経尿道的高温度治療を行い優れた成績を上げています。これは外来で70分の一回の治療で終ります。ベッドに寝ていただき、尿道から細い管を膀胱まで入れ、前立腺を高周波により47.8度まで熱し、肥大した前立腺を壊死させ、尿の通りを良くするものです。術中は熱感、尿意、便意をもよおす人もいますが多くは問題なくおおイビキをかいて寝ている人もいます。合併症も少なく当院では80%以上の症例で有効です。この治療は健康保険でカバーされており、国民健康保険の2割、3割自己負担はそれぞれ46,450円、69,670円(平成13年1月現在) となっています。ご希望の方はご一報ください。

 

※ヒロオカクリニックでは、平成21年12月をもちまして前立腺の温熱療法を終了いたしました。現在は行っておりませんのでご了承ください。

ヒロオカクリニック 院長 弘岡 泰正

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