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「肺炎球菌ワクチン」て何? ~肺炎球菌ワクチンについてのご紹介~

No.20|2002年12月1日

冬も本番、寒さも一段と厳しくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
インフルエンザも西のほうでは既に感染された方もいらっしゃるようです。ワクチンの接種はもうお済でしょうか?

 

最近インフルエンザワクチンとともに、ニュース番組などでよく取り上げられている「肺炎球菌ワクチン」についてのお問い合わせも増えております。今回はこの「肺炎球菌ワクチン」についてご紹介したいと思います。

 

この肺炎球菌という細菌は、体力が落ちている時やお年寄りで免疫力が弱くなってくる人に感染し肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎などの病気を引きおこします。

 

肺炎球菌ワクチンとは、肺炎球菌によって引き起こされるいろいろな病気(感染症)を予防するためのワクチンです。従って、肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌以外の各種細菌や、インフルエンザウイルスよる病気(感染症)に対しては残念ながら予防効果はありません。しかし、肺炎球菌は、肺炎の最も多い原因となる細菌です。インフルエンザウイルスに多くの種類があるように、肺炎球菌にも多くの種類があります。

 

肺炎球菌には80種類以上の型があって、それぞれの型に対して免疫をつける必要がありますが、肺炎球菌ワクチンを接種しておけば、そのうちで感染する機会の多い23種類の型に対して免疫をつけることができます。これらの23種類の型で、すべての肺炎球菌による感染症の8割ぐらいを占めるといわれています。1回の接種で23の型ほとんどに対し、有効レベル以上の免疫ができます。この免疫はよく持続して5年以上続きます。

 

肺炎球菌ワクチン接種後の副反応(副作用)として、注射部位の腫れや、痛み、ときに軽い熱がみられることがありますが、日常生活に差し支えるほどのものではありません。1~2日で消失します。多くのデータにより、安全に接種できることが確認されています。ただし、過去にこのワクチンを受けたことのある人は、再接種(2回目の接種)はできません。

 

肺炎は抗生物質などの薬の進歩と医療技術の向上により、かなりよく治療できるようになりました。しかし、高齢者の方にとっては、肺炎はいまだに怖い病気です。特に心臓や呼吸器に慢性疾患のある方、腎不全、肝機能障害、糖尿病のある方などでは、肺炎などの感染症にかかりやすく、病状も重くなる傾向があります。急速に症状が進んだ場合、抗生物質などの治療が間に合わないことも少なくありません。このため、事前に予防することの重要性が見直されてきています。

 

当院では6000円(税別)にて希望の方に接種させていただいております。
(事前にお電話でお問い合わせください。)
もちろん常日頃からのうがい・手洗いなど基本的な予防も大事ですが、万一に備えてご検討してみてはいかがでしょうか?

 

医事課  新里

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