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花粉の季節がやってきました ~花粉症対策は万全に!~

No.22|2003年2月15日

今年もまた、スギ花粉症の季節が始まりました!!
「クシャミ、鼻水、鼻詰まり、目が痒い」の四大症状のほか、だるい、咽喉のイガイガ、セキ、頭のモヤモヤ、皮膚の痒みなどイヤ~な症状を伴う方々もいます。仕事や生活に大きなさしさわりを生じながら、“毎年のことだから…”と諦めている方もいらっしゃいます。
毎年2~3ヵ月間、何十年も諦め続けるなんて…、人生損しちゃうと思いませんか???
さぁ~、適切な治療でさわやかな季節にいたしましょう。

 

治療の前に正しい診断を

スギ花粉症と思って受診される方の中に、そうではない場合もあります。ハウスダストやネコなどのペットアレルギーであったり、副鼻腔炎など耳鼻咽喉科の病気であったり、長びいた風邪であったりする場合です。また、スギ花粉ばかりでなく、ヒノキにもアレルギーがある方もめずらしくありません。
※ヒノキは3月中旬から5月中旬にかけて花粉を飛ばすので、5月の連休以後も症状がある方はヒノキ花粉症が疑われます。
“RAST”という血液検査などにより、アレルギーの原因をかなり正確につきとめることが出来ます。治療は、まず原因を診断することから始めましょう。

 

あなたに合った治療薬をみつける

治療薬の基本である抗アレルギー剤には多くの種類があり、効き目や副作用の出かたには大きな個人差があります。また、鼻詰まりにはこのタイプの薬が効くなど、症状により薬の種類が変ります。あなたにピッタリ効いて、長期に飲んでも副作用のない薬を医師と一緒にみつけましょう。そのためには、風邪薬や鼻炎のくすりで眠気やのどの渇きがあったかどうか、症状のうち治りにくく嫌なものは何なのか、今までの治療で効いたもの、効かなかったものなどを医師に伝えてください。ふつうは点眼薬を併用し、時には点鼻薬もつかいます。

 

治療の開始はお早めに

症状がひどくなった後では、治療薬は効き難く、症状の出る前に薬を飲み始めるとより有効となります。私も委員を務める「東京都花粉症対策検討委員会」では毎年1月に飛散開始日の予想を立て、インターネットで公開しています。毎年2月になるとすぐ症状の出る方は、1月末から薬を飲み始めると良いでしょう。

 

唯一の根本治療は減感作療法

スギ花粉の入った注射液を少量ずつ皮下注射し続けることにより、スギ花粉に対して抵抗力をつけてゆく免疫療法です。スギ花粉のシーズンが終わった5月下旬頃より始め、5~6ヶ月間は毎週1回、その後2週に1回、3週に1回と間隔を延ばしてゆき、最終的には1ヶ月に1回のペースで継続します。健康保険も適用され、経済的には軽い負担ですが、治療に長い期間を要し、残念ながら100%の方に有効とはいえません。20~30%の方には無効との報告もありますが、きちんと治療を行った場合は多くの患者さんに有効で、中には翌年から全く症状が起きない著効例もあります。症状がひどく薬が効きにくい方、副作用が出やすい方、妊娠の可能性があり薬を飲みたくない方など、シーズンが終わった頃に一度ご相談ください。

 

今回は、減感作療法について簡単に紹介させていただきましたが、次回は、治療の詳しい内容をお話させていただきたいと思います。
どうぞお楽しみに…。

 

副院長 弘岡順子

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