人力は国を救う

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 原油高で世界中が大変な状況になっています。この際“災いを転じて福となす。”と考え、資源のないわが国ならではの対策を講じてみてはどうでしょう。それには風力、水力、人力などのチープでエコな手段をフル操業してエネルギーを補う事が一番です。

 

 

 

 産業革命以降、化石燃料によるエネルギーが人類の生活に計り知れない恩恵をもたらしました。一方で戦争の世紀でもあった20世紀では化石エネルギーが戦災の規模をかってないほどに拡大し、第二次大戦後は世界的な環境破壊をもたらしたのです。

第二次大戦初期には前回でも述べたドイツが戦車、装甲車、オートバイなどの近代装備からなる機甲師団で戦果を挙げましたが、戦車を動かす重油が欠乏すると、これらの近代兵器は単なる鉄くずになってしまいました。ABCD包囲網で化石燃料の乏しいわが帝国陸軍は、当初から戦いの根本は大和魂と人力エネルギーであると考えていたのかどうか分りませんが、緒戦のマレー半島において酒屋さんの営業用か、ドリフのカトちゃん扮するお巡りさんが乗っていた様な軍用自転車に乗車した銀輪部隊の精鋭達が一日100キロ以上も進軍し、マレー侵攻作戦と称して英国軍を撃破したのです。自転車の車輪のゴムが不足して鉄の車輪の集団で走ったために、すさまじい音に英軍は戦車が攻めてきたと勘違いして逃げたというあまりしまらない話もありますが、とにかく人力の勝利だったのです。私は現在の原油高の国難を再び平和的銀輪部隊の活用で乗りきってはどうかと提案します。終戦後間もない私の少年時代にはまだガソリンで走る自動車が少なく、国鉄バスや日通のオート三輪車が田舎道をガタゴト走っている程度で県道にも馬糞や牛糞がたくさん落ちている時代でしたが町の駅には人力車と自転車を結合させたような厚生車(輪タク)と呼ばれる乗り物が客待ちしていました。戦後の復興と高度成長期につれていつの間にか輪タクは消え去りタクシーに変わってしまいました。

 

 

 

 職業別に心筋梗塞の発生率をみると、タクシー運転手が最も高い職種の一つとなっています。過酷な労働条件や運動することが少なく、ストレスが多い事が一因と考えられます。乗り合わせた運転手さんにもメタボが多いようです。CO2排出削減のためタクシーを減らし、運転手さん達には輪タク運転手に変更してもらえば、エネルギー対策、エコ対策、メタボ対策の上から一挙両得という事になります。また飛脚のマークの運送業の皆さんにも頑張っていただきます。排気ガスを繰り出すトラックを遠慮いただき、大きめのリヤカーに荷物をのせて原点に戻り走っていただければ効率の面では劣りますがこれまた結構なエコ対策になります。あのハルウララも缶詰にならず馬車で完全復帰です。京都観光は牛車でお願いしましょう。船も帆船を復活し、飛行機は時間を気にせずのんびり飛行船に変わってもらいます。文明の発達で便利になった事は確かですが早さや効率を追求しても過度の競争や紛争で人類はあまり幸せにはなっていないように思います。

 

 

 

 さて自らのメタボ対策に奮起した私は最近自転車を買いました。bD1という優れものの5段変則の折りたたみ式自転車です。何事も形から入る私は、バッチリ、ロードレーサー風のスタイルに身を包み駒沢公園を風を切って疾走しています。そのうちレースに出るぞ!

 

 

 

 

理事長 弘岡泰正

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