浪曲子守唄におけるイクメン問題の考察

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 我が国ではカタカナを略語化する文化?があり、本来の言葉を母国語とする英米人には理解しがたい「マザコン」「セクハラ」なども我が国では半ば公的用語として定着しています。 ところで世情に疎い私は最近までイクメンという言葉の意味を知らずにいましたが、「イクメン宣言」をした国会議員が妻の出産直前に育児休暇をとりグラビアタレントと不倫疑惑というドリフのコントのようなニュースを週刊誌の中刷り広告を見て知りました。

不謹慎な議員の事などどうでも良いのですが、初めて聞く「イクメン」なる言葉がどうしても気になり調べる事にしました。 日本大百科全書によると「イクメン」とは子育てをする男性の略語であり、単純に育児中の男性と言うよりもむしろ育児休業基本給付金等の制度を利用して育児休暇を申請した男性や、子育てを趣味にする男性に限って使われるとあります。

 

 

 民主党政権時に今や企業や医療界に多大なストレスをもたらしている、ストレスチェックという法律を立ち上げた“思いつき厚生大臣”の長妻議員が、少子化打開の一助として「イクメンという言葉をはやらせたい」と国会で演説をぶち、国は2020年までに男性の育児休業取得率を13%上げる目標を掲げ、今や国の一大プロジェクトとなったのです。

そこで調子に乗った自民党のM代議士が国会議員としての育休を宣言し、少子化対策を身を以て体現して時代の寵児になろうとしたところが、安倍政権にとってゲスの豚児になってしまったという実にオヨヨの情けない話です。

 

  

 ところで、カラオケにはめったに行かない私の数少ない歌える曲の一つが浪曲子守唄です。若い人は誰もこの名曲を知らず、冷ややかな視線を浴びて一人熱唱するのが常ですが、この歌には実にイクメンの神髄がちりばめられているのです。 M議員の行動とこの歌を合わせて検討してみると「逃げた女房に未練はないが」の出だしで、恋女房に逃げられた哀れな主人公に対してM議員の場合は女房の出産に立ち会い、ひたすら妻の腰をさすり続けていたそうですから、この時点で双方ともイクメン予備軍という事になります。一方、歌の中の「無学な俺を親に持つふびんな乳飲み子を置いて出て行った薄情な女」の女房は育児放棄で非難されなければいけません。

 

 

 浪曲に謳われた山奥のダム工事等の飯場で働く、無教養な土方の渡世人 (差別用語とされてNHKの歌謡ショウではこの歌は流れません) の男は、お乳欲しがるかわいいこの子を寝かせるために子守唄を歌おうとしますが、モーツアルトや五木の子守歌は歌えませんから「馬鹿な男の浪花節を一つ聞かそか ねんころり」と歌われます。浪花節ではむしろ寝た子が目を覚ます可能性も懸念されるところですが、苦労しての育児の心情が伝わり幼児虐待とは言えないと思われます。それよりも、お乳を欲しがるこの乳幼児が栄養失調にならないように何を与えたのか気になります。

 

 

 私の母は乳の出が悪かったため、私のための祖母がヤギの乳をもらうために毎日お百姓さん家を訪ねて山道を往復しましたが、この男はどうしたのでしょう?この点を精査する必要がありそうです。この男は厳しい山奥の作業現場で、赤子を背にしてあやしながらツルハシで岩を割り、モッコを担いだと思われます。現在このような姿を写真に撮られマスコミが公表すれば乳幼児虐待と取られかねませんが、実情を知るとまさしくこれぞ働きながら子育ての原点であり、イクメンの鏡とも考えらえます。

 

  

 続いて歌詞は「どこか似ている飯たき女・・」となります。女気のない殺伐とした飯場での一輪の花なのでしょう。この男が魅かれるのも無理はありませんが、この男はM代議士とはここが決定的に違います。「抱いてくれるかこの子を」と遠慮がちに言いながら、飯場がらすのひやかしにもめげず密かな思いを心に秘めてイクメンを続けるのです。

 

 

 

 ところでこの浪曲子守歌は映画化されています。主人公の土方は個人的には柄本明かイッセー尾形あたりが適役と思いますが実際には千葉真一が演じており、やや恰好良すぎの感があります。驚くべきことにお乳ほしがる子供は、今や国際的サムライ俳優の真田広之が子役で出演していました。過酷な労働条件と子育て条件の中、育児休暇を申請する事なく男手一つで育てた子供が立派にイケメンに成長したのです。

この事実を知った上は涙なくしてこの名曲を歌う事はできません。是非ともM代議士にも歌ってもらいたいと思っております。

 

 

理事長 弘岡泰正

 

 

 我が国ではカタカナを略語化する文化?があり、本来の言葉を母国語とする英米人には理解しがたい「マザコン」「セクハラ」なども我が国では半ば公的用語として定着しています。 ところで世情に疎い私は最近までイクメンという言葉の意味を知らずにいましたが、「イクメン宣言」をした国会議員が妻の出産直前に育児休暇をとりグラビアタレントと不倫疑惑というドリフのコントのようなニュースを週刊誌の中刷り広告を見て知りました。

不謹慎な議員の事などどうでも良いのですが、初めて聞く「イクメン」なる言葉がどうしても気になり調べる事にしました。 日本大百科全書によると「イクメン」とは子育てをする男性の略語であり、単純に育児中の男性と言うよりもむしろ育児休業基本給付金等の制度を利用して育児休暇を申請した男性や、子育てを趣味にする男性に限って使われるとあります。

 

 

 民主党政権時に今や企業や医療界に多大なストレスをもたらしている、ストレスチェックという法律を立ち上げた“思いつき厚生大臣”の長妻議員が、少子化打開の一助として「イクメンという言葉をはやらせたい」と国会で演説をぶち、国は2020年までに男性の育児休業取得率を13%上げる目標を掲げ、今や国の一大プロジェクトとなったのです。

そこで調子に乗った自民党のM代議士が国会議員としての育休を宣言し、少子化対策を身を以て体現して時代の寵児になろうとしたところが、安倍政権にとってゲスの豚児になってしまったという実にオヨヨの情けない話です。

 

  

 ところで、カラオケにはめったに行かない私の数少ない歌える曲の一つが浪曲子守唄です。若い人は誰もこの名曲を知らず、冷ややかな視線を浴びて一人熱唱するのが常ですが、この歌には実にイクメンの神髄がちりばめられているのです。 M議員の行動とこの歌を合わせて検討してみると「逃げた女房に未練はないが」の出だしで、恋女房に逃げられた哀れな主人公に対してM議員の場合は女房の出産に立ち会い、ひたすら妻の腰をさすり続けていたそうですから、この時点で双方ともイクメン予備軍という事になります。一方、歌の中の「無学な俺を親に持つふびんな乳飲み子を置いて出て行った薄情な女」の女房は育児放棄で非難されなければいけません。

 

 

 浪曲に謳われた山奥のダム工事等の飯場で働く、無教養な土方の渡世人 (差別用語とされてNHKの歌謡ショウではこの歌は流れません) の男は、お乳欲しがるかわいいこの子を寝かせるために子守唄を歌おうとしますが、モーツアルトや五木の子守歌は歌えませんから「馬鹿な男の浪花節を一つ聞かそか ねんころり」と歌われます。浪花節ではむしろ寝た子が目を覚ます可能性も懸念されるところですが、苦労しての育児の心情が伝わり幼児虐待とは言えないと思われます。それよりも、お乳を欲しがるこの乳幼児が栄養失調にならないように何を与えたのか気になります。

 

 

 私の母は乳の出が悪かったため、私のための祖母がヤギの乳をもらうために毎日お百姓さん家を訪ねて山道を往復しましたが、この男はどうしたのでしょう?この点を精査する必要がありそうです。この男は厳しい山奥の作業現場で、赤子を背にしてあやしながらツルハシで岩を割り、モッコを担いだと思われます。現在このような姿を写真に撮られマスコミが公表すれば乳幼児虐待と取られかねませんが、実情を知るとまさしくこれぞ働きながら子育ての原点であり、イクメンの鏡とも考えらえます。

 

  

 続いて歌詞は「どこか似ている飯たき女・・」となります。女気のない殺伐とした飯場での一輪の花なのでしょう。この男が魅かれるのも無理はありませんが、この男はM代議士とはここが決定的に違います。「抱いてくれるかこの子を」と遠慮がちに言いながら、飯場がらすのひやかしにもめげず密かな思いを心に秘めてイクメンを続けるのです。

 

 

 

 ところでこの浪曲子守歌は映画化されています。主人公の土方は個人的には柄本明かイッセー尾形あたりが適役と思いますが実際には千葉真一が演じており、やや恰好良すぎの感があります。驚くべきことにお乳ほしがる子供は、今や国際的サムライ俳優の真田広之が子役で出演していました。過酷な労働条件と子育て条件の中、育児休暇を申請する事なく男手一つで育てた子供が立派にイケメンに成長したのです。

この事実を知った上は涙なくしてこの名曲を歌う事はできません。是非ともM代議士にも歌ってもらいたいと思っております。

 

 

理事長 弘岡泰正

 

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