獣害・イノシシ対策への提案

INDEX

 

 今春も高校時代の同窓生からたくさんの素晴らしいタケノコが送られてきました。会社を定年退職後、故郷で農作業を楽しんでいるM君から彼が掘るタケノコが絶品であるとの話を聞き、是非送って欲しいとせがんだ処、摂りたての大量のタケノコを大なべで湯がいて送ってくれました。おすそ分けした職員一同も大喜びで我が家でも木の芽和え、若竹煮、てんぷら、筍ごはん等タケノコ尽くしの料理を堪能しました。

 

 M君に大感謝なのですが今やタケノコ堀は命がけという話に驚きました。何とイノシシと争って摂るらしいのです。鼻の良いイノシシは夜の間にタケノコが地上に出る前の柔らかく最高においしい筍を見つけて掘り出して食べてしまうので一歩出遅れると穴ぼこだらけで何もなくなっています。万が一イノシシに遭遇すると襲われる危険があるとの事でした。

 猪突猛進と言いますが私は子供の頃イノシシではなく豚に追われた恐怖体験があります。実家の近所に中国人のOさんが数頭の豚を飼っていました。夏になると開け放った窓から川風に乗って豚小屋の匂いが流れてきます。蚊によって伝染する日本脳炎は豚が中間宿主なので神経質な父親は家じゅうに蚊取り線香を焚き、豚小屋の匂いと線香のミックスした香りが我が家の夏の風物詩でした。

 

 さて困った事にこのOさんの豚が時々小屋から脱走しました。道端で近所の悪がき共とメンコやビー玉などをして遊んでいると、誰かが大声で「Oさんとこのブタが逃げたぞ~!」と叫びます。するとまもなく向こうからブイーと啼きながら大きなブタが土けむりをあげてまっしぐらにトン走してきました。後ろからOさんが何やら待て―と言う様な中国語を叫びながら棒を振りかざして追かけてきます。我々は蜘蛛の子を散らすように逃げ、電信柱の後ろや塀のうえによじ登り難を逃れました。ところで私は自業自得とはいえ家畜に追われる事の多い子供でした。

 

 小学校の帰り道に農学校で飼っている牛や羊を見に行くのが好きな変な子でしたが、ある時友人と二人で柵の中の牛の陰部のあたりを竹でつついて遊んでいたところ、牛が怒りだし、柵を飛び越えて襲って来ました。放課後の事で農学校の校庭には誰もいませんでした。スペインの牛追い祭り状態です。角を振り立てて走ってくる牛に追い付かれそうになりながら広い校庭を友人と二人で死の恐怖にかれられて全力疾走しているとテニスコートの審判台が目に入り間一髪でよじ登りました。審判台の下を牛が角でズンズンついて倒れそうになり気が気ではありません。二人で大声で「助けてくれ~!」と叫んでいると用務員や牛舎のおじさんたちが駆けつけてくれ、牛を抑えてくれ事なきを得ました。「おまえらどこの馬鹿ぞ、牛になんぞ悪さでもしたんか?」としかられ二人でうつむいて帰りました。

 

 さてイノシシの話にもどります。我々の子供の頃にはイノシシの害等聞いたことがありませんでした。鹿やイノシシが増えた原因にはいろんな事が考えられますがその一つとして猟を趣味とする猟友会の人達が高齢化してハンターがいなくなった事が挙げられています。職場の近くの鉄砲屋さんも店を閉めてしましました。社会環境が変化した今日マタギ文化を継承する若者の出現を期待するには無理があります。アウトドアライフを好む人は少なくありませんが銃で動物を殺傷するハンテイングには草食系の男子が興味を示しそうにはありません。鷹匠や鵜匠を志す女子はいますが鉄砲を下げて野山を駆け廻っての猟を彼女たちにお願いするには抵抗があります。

  

 現在、先進国では困難な仕事を開発途上国からの多くの外国人労働者が請け負っています。我が国も例外ではなくなっており、多くの職場で東南アジア各地からの人々が働いていますがこの人たちに農業・漁業はともかく害獣のハンテイングをお願いする事に関しては昨今の物騒な国際情勢の中、外国人に銃砲を持たせるのは治安上問題であると反対意見が出ることは必至です。そこで私のいつもの荒唐無稽な提案です。

 

 またまた昔話ですが、私は豚に追掛けられていた頃「少年ケニア」の絵物語に夢中でした。アフリカの大草原や密林で日本人のワタル少年と、英国の美少女ケート、原始マサイの大酋長のゼガを中心に苦しい時に助けに現れる巨象ナンターや恐竜をも絞め殺す大蛇ダーナーの冒険に胸をときめかせましたが、その時、サバンナで赤い衣に身を包み、長槍で勇敢にライオンやヒョウと戦う草原の貴族と呼ばれる素晴らしい能力を持つマサイ族という種族の事を知り憧れていました。視力は3.0~8.0と言われ、しなやかな体で1mも垂直ジャンプでき、草原をチーターの様に駆け抜けます。ケニヤからは運動能力を見込まれ、我が国の大学や実業団に多くのマラソンランナーが迎えられています。彼らの能力をサバンナの観光の対象にだけしておくのはもったいないと思います。今やマサイの勇者も自由に草原でライオンなどの猟をすることは出来ません。

 

 彼らの狩猟を糧とする文明を途絶えさせないためにも狩猟の場を彼らに提供する事は意味のある事と思います。そこで私の提案はマサイの戦士を害獣の駆除に迎えてはどうかと思うのです。彼らにとってイノシシなどライオンに比べればたやすい獲物です。イノシシも柵をジャンプするそうですがマサイの戦士はそれ以上です。日本国中、北から南にかけて里山を移動しながらイノシシやシカ退治をやってもらうのです。少年ケニアを読むかかぎり、マサイの戦士は紳士であり、質素な生活や伝統を重んじる気高い人々で日本の武士道に近い物を感じます。

 

 少子化に伴う様々な分野の労働力不足を補う手段として安倍政権も外国人労働者の受けいれを考えている様です。現在外国人の在留者は専門的、技術的分野に限られていますが。 マサイの狩猟技術も立派な専門職です。

イノシシ退治にマサイとマタギ! ジャンボ

         森 論外

 

 

理事長 弘岡泰正

 

 

 今春も高校時代の同窓生からたくさんの素晴らしいタケノコが送られてきました。会社を定年退職後、故郷で農作業を楽しんでいるM君から彼が掘るタケノコが絶品であるとの話を聞き、是非送って欲しいとせがんだ処、摂りたての大量のタケノコを大なべで湯がいて送ってくれました。おすそ分けした職員一同も大喜びで我が家でも木の芽和え、若竹煮、てんぷら、筍ごはん等タケノコ尽くしの料理を堪能しました。

 

 M君に大感謝なのですが今やタケノコ堀は命がけという話に驚きました。何とイノシシと争って摂るらしいのです。鼻の良いイノシシは夜の間にタケノコが地上に出る前の柔らかく最高においしい筍を見つけて掘り出して食べてしまうので一歩出遅れると穴ぼこだらけで何もなくなっています。万が一イノシシに遭遇すると襲われる危険があるとの事でした。

 猪突猛進と言いますが私は子供の頃イノシシではなく豚に追われた恐怖体験があります。実家の近所に中国人のOさんが数頭の豚を飼っていました。夏になると開け放った窓から川風に乗って豚小屋の匂いが流れてきます。蚊によって伝染する日本脳炎は豚が中間宿主なので神経質な父親は家じゅうに蚊取り線香を焚き、豚小屋の匂いと線香のミックスした香りが我が家の夏の風物詩でした。

 

 さて困った事にこのOさんの豚が時々小屋から脱走しました。道端で近所の悪がき共とメンコやビー玉などをして遊んでいると、誰かが大声で「Oさんとこのブタが逃げたぞ~!」と叫びます。するとまもなく向こうからブイーと啼きながら大きなブタが土けむりをあげてまっしぐらにトン走してきました。後ろからOさんが何やら待て―と言う様な中国語を叫びながら棒を振りかざして追かけてきます。我々は蜘蛛の子を散らすように逃げ、電信柱の後ろや塀のうえによじ登り難を逃れました。ところで私は自業自得とはいえ家畜に追われる事の多い子供でした。

 

 小学校の帰り道に農学校で飼っている牛や羊を見に行くのが好きな変な子でしたが、ある時友人と二人で柵の中の牛の陰部のあたりを竹でつついて遊んでいたところ、牛が怒りだし、柵を飛び越えて襲って来ました。放課後の事で農学校の校庭には誰もいませんでした。スペインの牛追い祭り状態です。角を振り立てて走ってくる牛に追い付かれそうになりながら広い校庭を友人と二人で死の恐怖にかれられて全力疾走しているとテニスコートの審判台が目に入り間一髪でよじ登りました。審判台の下を牛が角でズンズンついて倒れそうになり気が気ではありません。二人で大声で「助けてくれ~!」と叫んでいると用務員や牛舎のおじさんたちが駆けつけてくれ、牛を抑えてくれ事なきを得ました。「おまえらどこの馬鹿ぞ、牛になんぞ悪さでもしたんか?」としかられ二人でうつむいて帰りました。

 

 さてイノシシの話にもどります。我々の子供の頃にはイノシシの害等聞いたことがありませんでした。鹿やイノシシが増えた原因にはいろんな事が考えられますがその一つとして猟を趣味とする猟友会の人達が高齢化してハンターがいなくなった事が挙げられています。職場の近くの鉄砲屋さんも店を閉めてしましました。社会環境が変化した今日マタギ文化を継承する若者の出現を期待するには無理があります。アウトドアライフを好む人は少なくありませんが銃で動物を殺傷するハンテイングには草食系の男子が興味を示しそうにはありません。鷹匠や鵜匠を志す女子はいますが鉄砲を下げて野山を駆け廻っての猟を彼女たちにお願いするには抵抗があります。

  

 現在、先進国では困難な仕事を開発途上国からの多くの外国人労働者が請け負っています。我が国も例外ではなくなっており、多くの職場で東南アジア各地からの人々が働いていますがこの人たちに農業・漁業はともかく害獣のハンテイングをお願いする事に関しては昨今の物騒な国際情勢の中、外国人に銃砲を持たせるのは治安上問題であると反対意見が出ることは必至です。そこで私のいつもの荒唐無稽な提案です。

 

 またまた昔話ですが、私は豚に追掛けられていた頃「少年ケニア」の絵物語に夢中でした。アフリカの大草原や密林で日本人のワタル少年と、英国の美少女ケート、原始マサイの大酋長のゼガを中心に苦しい時に助けに現れる巨象ナンターや恐竜をも絞め殺す大蛇ダーナーの冒険に胸をときめかせましたが、その時、サバンナで赤い衣に身を包み、長槍で勇敢にライオンやヒョウと戦う草原の貴族と呼ばれる素晴らしい能力を持つマサイ族という種族の事を知り憧れていました。視力は3.0~8.0と言われ、しなやかな体で1mも垂直ジャンプでき、草原をチーターの様に駆け抜けます。ケニヤからは運動能力を見込まれ、我が国の大学や実業団に多くのマラソンランナーが迎えられています。彼らの能力をサバンナの観光の対象にだけしておくのはもったいないと思います。今やマサイの勇者も自由に草原でライオンなどの猟をすることは出来ません。

 

 彼らの狩猟を糧とする文明を途絶えさせないためにも狩猟の場を彼らに提供する事は意味のある事と思います。そこで私の提案はマサイの戦士を害獣の駆除に迎えてはどうかと思うのです。彼らにとってイノシシなどライオンに比べればたやすい獲物です。イノシシも柵をジャンプするそうですがマサイの戦士はそれ以上です。日本国中、北から南にかけて里山を移動しながらイノシシやシカ退治をやってもらうのです。少年ケニアを読むかかぎり、マサイの戦士は紳士であり、質素な生活や伝統を重んじる気高い人々で日本の武士道に近い物を感じます。

 

 少子化に伴う様々な分野の労働力不足を補う手段として安倍政権も外国人労働者の受けいれを考えている様です。現在外国人の在留者は専門的、技術的分野に限られていますが。 マサイの狩猟技術も立派な専門職です。

イノシシ退治にマサイとマタギ! ジャンボ

         森 論外

 

 

理事長 弘岡泰正

 

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