抵抗感が少ない無痛MRI乳がん検診があります~痛くなく、見られないから恥ずかしくない

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乳がん検診の必要性を認めながら、痛みや羞恥心から「受けたくない」と思っている女性がいると思います。

そのような方におすすめしたいのが、無痛MRI乳がん検診です。

一般的な乳がん検診では乳房を露出させたり、乳房を板状の器具で挟む必要がありますが、無痛MRI乳がん検診ではMRIを使うので服を着たまま、乳房に触れることなく検査が終わります。

参照:乳がん検診Q&A(南海医療センター)

参照:乳腺超音波(36th JHEP CONFERENCE 2008)

無痛MRI乳がん検診が痛みも見られることもない理由

一般的な乳がん検診では、X線を使って乳房内のがん細胞を探すので、探しやすいようにする必要があります。そのため、板で乳房を挟んだうえで圧迫し、薄く伸ばした状態で撮影します。乳房が挟まれるので痛みを感じる人もいます。

また、板で正確に挟むには乳房を露出させる必要があるので、医師などの検査の担当者に乳房を見られてしまいます。

一方、無痛MRI乳がん検診はX線を使わないので、乳房を露出する必要はなく、乳房を板で挟むこともありません。

それでこの検査の名称に「無痛」とつけています。ではなぜ痛みが発生せず、見られることもないのでしょうか。

MRIは磁気で身体の内部を撮影するから

X線の代わりに何を使っているのかというと、MRI(Magnetic Resonance Imaging、磁気共鳴画像診断(装置))です。

X線もMRIも身体の外から身体の中身を撮影するもの、という点は共通していますが、何で見るかが異なります。

MRIは磁気と電波を使って外から内側の様子を画像にします。そしてMRIは撮影対象の全体を撮影できるので、挟んだりつぶしたりする必要がありません。したがって無痛MRI乳がん検診を受ける人は、そのままの状態でよいので痛くなることはありません。

さらに検査着を着たまま撮影できるので、検査担当者に見られることもありません。

被ばくしない

無痛MRI乳がん検診はX線を使わないのでX線被ばくすることはありません。そしてMRIで用いられる磁気も電気も身体に悪影響を与えることはありません。

無痛MRI乳がん検診の受け方

無痛MRI乳がん検診は、受診者は検査着に着替えて受けます。MRIの機器は大きなドーナツ型になっていて、その穴のなかに受診者の身体が入ります。

受診者はベッドにうつぶせになります。するとベッドが動くので、受診者は寝たままMRIの穴のなかに入っていきます。

検査時間は15分ほどです。

無痛MRI乳がん検診はどのようにがんを見つけるのか

X線で撮影した画像では、がん細胞は白く写ります。そして乳腺も白く写ります。そのため、特に若い人の場合、乳腺が豊富で「高濃度乳房」になっていることがあるので、がん細胞の白と乳腺の白でコントラストが弱くなることがあります。

一方、無痛MRI乳がん検診では、がん細胞が黒く写って周囲とのコントラストがくっきり出るので、医師によっては「発見しやすい」と感じます。

若い人ほど高濃度乳房の傾向が強くなるので、特に若い人は無痛MRI乳がん検診を受けるメリットが大きくなると考えることができます。

MRIは全体を見るから奥のがん細胞を発見できることも

無痛MRI乳がん検診は死角が少ないというメリットがあります。MRIは身体のなかの全体を写し出すので、無痛MRI乳がん検診で撮影した画像ならば乳房の奥や脇の下も見ることができます。

欠点は普及していないところ

無痛MRI乳がん検診は、X線と並んで有効な検査とされていますが、まだ実施している医療機関は多くありません。また、自治体が行っている乳がん検診でも、多くはX線を使っています。

そのため「無痛MRI乳がん検診を受けたい」と思っても、まずは実施している医療機関を探すところから始める必要があります。

まとめ~ヒロオカクリニックにお問い合わせを

この記事の内容を箇条書きでまとめます。

・無痛MRI乳がん検診は磁気で乳房のなかを撮影するので、乳房を挟む必要もなく、検査着を着たまま受けることができる。だから痛くないし、見られない
・無痛MRI乳がん検診にはさらに、1)X線被ばくしない、2)発見率が高いとされている、3)高濃度乳房で有利(若い人向き)、4)死角が少ない、といったメリットもある

ヒロオカクリニックでも無痛MRI乳がん検診を受け付けております。実際の受診は、提携先のSeeds Clinicになります。

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