コロナワクチン接種後の注意点、運転は、風呂は、飲酒は?

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新型コロナワクチンについて厚生労働省は、接種後15分以上は、そのまま接種した場所で待機するよう呼びかけています(*1)。

日本で接種するコロナワクチンは厚生労働省の承認を得ているため、通常の範囲内での安全性は保証されていますが、副反応が小さくない薬剤です。

そのため接種後の注意点がいくつかありますので、紹介します。

体調が良好なら、ほぼ何をしても大丈夫

コロナワクチンを打って、しばらくして何も起きず体調が良好であれば、車の運転も、風呂も、飲酒も問題ありません*2)。

ただ厚生労働省は、運転、風呂、飲酒について、次のように少し注意を加えています。

運転について

注射した部位に痛みが強く出たり、発熱、倦怠感、頭痛、関節痛が発生したりしたら、その場合は運転を控えたほうがよい

風呂について

注射した部位は強くこすらないほうがよい。

飲酒について

短期的な少量の飲酒が免疫に大きな影響を与えることは考えにくいが、過度の飲酒は免疫機能を低下させる可能性がある。

ワクチン接種後に、発熱、倦怠感、頭痛、関節痛が出た場合、過度の飲酒は、症状を悪化させる可能性があるので避けたほうがよい

接種前日の飲酒について

体調を整える意味でも、接種前日の深酒は避けた方がよい

「~したほうがよい」と弱い語尾になっていますが、それほど難しい注意ではないので、しっかり守るようにしてください。

失神と血管迷走神経反射について

コロナワクチン接種後に気をつけなければならないのは失神です。もちろん頻発しているわけではありませんが、厚生労働省は失神について詳細に注意喚起しています(*3

脈拍が減って血圧が低下して脳の機能が低下する

コロナワクチンによって、血管迷走神経反射が起きる可能性があり、それが失神につながることがあります。

血管迷走神経反射とは、副交感神経が活発になることで脈拍が減り血圧が低下する現象です。いわゆる血の巡りが悪い状態になるので、脳に酸素が届かなくなり脳の機能が低下します。

失神は一時的に意識を失う症状のことで、多くは数分以内に回復します。

しかし、失神する際に立っていると、失神によって倒れてけがをしてしまうことがあります。そのためコロナワクチンの接種会場では、接種したあと最低でも15分は椅子に座って休んでもらうようにしています。

健康な人でも起こすことがある

血管迷走神経反射は、健康な人でも起こすことがあります。

睡眠不足、長時間の起立状態、痛みや緊張による極度のストレス、極度の不安、過労などが、血管迷走神経反射の原因になります。

血管迷走神経反射による失神には前兆があります。

コロナワクチン接種後に、頭がフラフラする、目の前が真っ暗になる、ものが二重に見える、吐き気、発汗、頭痛、腹痛といった症状が出たら、「失神の前兆かもしれない」と疑って、すぐに安楽な姿勢を取るようにしてください。

仕事は? マスクは? 感染させるリスクは?

その他にも、コロナワクチン接種後の注意があるので紹介します(*2)。

可能ならば翌日は仕事を休みにしておいたほうがよいかも

コロナワクチンの副反応である発熱や倦怠感などは、接種した翌日に発生することがあります。そのため仕事をしている方は、可能ならば接種日の翌日は仕事を休んだほうがよいかもしれません。

企業によってはワクチン休暇を設けていると思いますので、それを利用したり、有給休暇を使ってもよいでしょう。

ワクチンを2回打ったあともマスクは着用してください

厚生労働省は、コロナワクチンの効果は100%ではないと断言しています。つまり、2回接種した人も感染する可能性があります。

したがって接種した人もマスク生活は続けてください。

ワクチン接種後に感染するリスクがある以上、感染させるリスクも残るわけです。うつらないために、うつさないために、マスクをしましょう。

もちろん3密回避や手洗いも同様に続ける必要があります。

ワクチンによる発熱なのか、感染による発熱なのか

コロナワクチンの副反応の1つに、発熱があります。コロナ感染症の症状の1つにも、発熱があります。

そのため、ワクチン接種直後に発熱した場合、それが副反応によるものなのか、コロナ感染によるものなのかわかりません。

したがって、ワクチン接種後に発熱したら「感染させるかもしれない」と考えて、警戒するようにしてください。

「そのような偶然が起きることがあるのか」と思うかもしれませんが、この点について厚生労働省がわざわざ注意喚起しているくらいなので、油断しないようにしたいものです(*4)。

献血は、ファイザーとモデルナは48時間後なら問題ない

献血は、ファイザー製ワクチンとモデルナ製ワクチンを接種した方は、接種から48時間後なら行うことができます。

ただし、アストラゼネカ製ワクチンの接種者については、厚生労働省は「献血を遠慮してもらっている」としています(*5)。

まとめ~接種後も警戒を緩められない

コロナワクチンを接種したあとの注意点を紹介しました。

「ワクチンを打てば自分のコロナ禍は終わる」と思っていた方には、少々ストレスを感じる内容かもしれませんが、自分と愛する人と社会を守るためやむをえないでしょう。

政府は、2回接種した人に3回目を打ってもらおうとしているくらいです(*6)。

コロナ禍はまだ終わらないと覚悟して、ウイズコロナでいくしかないようです。

 

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