疲労回復の食べ物ランキング・ベスト5「なぜこれをすすめるのか」
INDEX
「疲れた! 食べて疲労回復したい!」という人に、次の5つの食べ物をおすすめします。
<疲労回復ランキング・ベスト5>
1位 ウナギ
2位 緑黄色野菜
3位 肉
4位 キムチ
5位 カツオ
これらは「元祖スーパーフード」といってもよいほど、人々に力を与えてくれます。しかも、ウナギを除くととても安価に入手できます。
なぜ疲労回復を望む人に、この5つの食べ物を、この順番でおすすめするのか解説します。
ベスト1:「筋肉疲労に」ウナギ
疲労回復に効果が期待できる食べ物ベスト1にウナギを選んだ理由は2つあります。
・含まれている成分が優れている
・おいしい
おいしさは、食べ物の重要な機能になります。なぜなら、おいしいと感じると抵抗なくたくさん食べることができるからです。疲れているときは「食べたくない」と思ってしまいますが「ウナギなら食べたい」という気持ちにさせてくれます。
そして、おいしいものを食べると人は気持ちよくなります。疲れると気持ちが落ち込みますが、ウナギを食べると気分が盛り上がります。
ウナギは、おいしいのに優れた成分がたくさん含まれているので、ベスト1にしました。
ビタミンAが活性酸素を減らし粘膜を守る
ウナギ100gに約2,000μgのビタミンAが含まれています。これだけで、1日に必要なビタミンAの2倍に相当します。ビタミンAパワーを獲得するためにウナギを食べるといってもいいくらいです。
ビタミンAは、疲労で蓄積した活性酸素を減らす効果があります。また、ビタミンAは粘膜にもよい作用があるので、ストレスで胃の粘膜が荒れている人によいでしょう。
パソコン作業で目が疲れている人にも、ビタミンAは有効とされています。
ビタミンB1はエネルギーをつくる
ウナギはビタミンB1も多く含んでいます。
ビタミンB1は糖質の代謝に関わることで、エネルギーを生む手助けをしています。
疲れを取ってすぐにまた仕事に取り掛からなければいけない人は、糖質とビタミンB1を同時に摂ると効率よくエネルギーをつくっていくことができます。
ベスト2:「精神の疲れに」緑黄色野菜
疲労には精神の疲れもあるでしょう。精神的なストレスは、体内の酸素を活性酸素に変えてしまいます。(参考リンク:「体の錆びを予防する」抗酸化ビタミンのA、E、Cを含む食品を紹介)
そこで、精神疲労から回復したいときは、緑黄色野菜の抗酸化パワーを借りましょう。
緑黄色野菜とは、ホウレンソウ、ニンジン、カボチャなどの、可食部100gにカロテンが600μg以上含まれている野菜のことです。
トマトとピーマンのカロテン量は、600μg/100gより少ないのですが、いずれも食べる機会が多く、1回に多く食べることができるので、緑黄色野菜に含まれています。
カロテンには、活性酸素を抑える効果である、抗酸化の作用があります。
また、カロテンのうちβカロテンは体内でビタミンAに変わるので、緑黄色野菜を摂ればビタミンAパワーも獲得できます。
疲れているときこそ野菜を多く食べていただきたいので、2位にしました。
ベスト3:「明日のタンパク質を補充」肉
疲労回復に豚肉、牛肉、鶏肉などの肉をおすすめするのは、タンパク質を摂りたいからです。
肉体的に疲れたときは、多くのタンパク質を使っています。したがって、明日のために疲労回復させたいのであれば、肉を食べてタンパク質を補充する必要があります。
特に、肉を食べる量が減った時期と疲れやすくなった時期が重なっている人は、積極的に肉を食べてみてください。肉を食べなくなると疲れやすくなることがあります。
ベスト4:「夏バテに」キムチ
疲れて食欲がわかなかったのに、キムチを1枚口にしただけでご飯が食べたくなった、という経験があると思います。
これは、キムチの辛味と酸味が胃を刺激して、胃液の分泌を助けるからです。しかもキムチに含まれる唐辛子の成分であるカプサイシンは、食べ物の消化を助けるので、キムチを食べれば食べるほど食事が進むわけです。
そしてキムチはビタミンAが多く含まれているのでビタミンAパワーを獲得できます。
キムチの材料であるニンニクには、スタミナを増強するスコルジニンと、ビタミンB1の吸収を助けるアリシンが含まれています。
さらに、キムチは発酵食品で乳酸菌を多く含んでいます。乳酸菌で腸の活動を整えれば、食べた物のなかに含まれている栄養をしっかり体に取り込むことができます。
ベスト5:「興奮を鎮める」カツオ
疲れやすい人のなかには、休める時間にしっかり休むことができない方がいます。仕事や作業に没頭しているときは興奮してアドレナリンを出して取り組んだほうがよいのですが、それらが終わったら興奮を鎮めて体と心を休ませなければなりません。
カツオに含まれるタウリンは興奮を鎮める作用があります。
人の神経には、交感神経と副交感神経があります。活発に活動しているときは交感神経が働き、休むときは副交感神経が働きます。
ところが、仕事に忙殺されたり過度なストレスがかかったりすると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなることがあります。
それにより、リラックスする時間は、本来は副交感神経が優位になっていなければならないのに、交感神経が優位になりっぱなしで休まらない、といったことがおきます。
タウリンは神経細胞に働きかけて、副交感神経を優位にします。
働いて疲れて家に帰ってきたら、夕食にカツオを食べてリラックスしてぐっすり眠れば、翌朝、調子を取り戻せるかもしれません。
まとめ~食べて元気を取り戻す
食べ物で健康を維持しようとするとき、1つの食材を集中的に食べることはおすすめできません。
しかし、「疲労回復したい」と思っている人は、即効性を求めていると思います。その場合は、ここで紹介した5つの食べ物をしっかり食べてみてください。
医食同源とは、病気の治療も食べることも健康を保つために欠かせないので源は同じ、という意味です。古くから中国にある、体によい食材を日常的に食べて健康を保てば、特に薬など必要としないという薬食同源の考えをもとにした造語とも言われています。皆さんも疲労回復効果に期待できる食べ物を食べて元気を取り戻しましょう。
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