こういうときは消化器内科へ【新宿のクリニックから】

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ヒロオカクリニックは、東京都新宿区の新宿2丁目にあり、目の前に新宿御苑があります。

当院には消化器内科の治療を専門に行っている医師が複数人います。

そこで今回は、都心のクリニックの目線で、「こういうときは消化器内科へ」というテーマで病気や治療法について解説します。

胃の内視鏡検査を職場の近くで受けられるメリットを考える

新宿は商業施設や繁華街も多いのですが、ビジネスの街でもあります。大企業の本社も、新宿区内にいくつもあります。

ビジネスパーソンにとって健康は最低限のスキルということができます。また企業の経営者にとって健康経営は、今や重要な課題になっているはずです(*1)。

そのため、胃の内視鏡検査を職場の近くで受けられるメリットは大きいと考えます。

胃がん死リスクを減らすエビデンスがある

ビジネスシーンでも最近はエビデンス(科学的な根拠)が求められることが多くなっていますが、エビデンスは元々は医学領域でよく使われていた言葉です。エビデンスに基づく医療は、医療の質のベースであると考えられています。

胃内視鏡検査は胃がんの死亡率を下げる効果が期待できるといえるのですが、これにはエビデンス(医学的な根拠)があります。

国立研究開発法人国立がん研究センターは、複数の胃がん検診検査法の有効性を評価していて、そのうち胃内視鏡検査を次のように評価しています。

<国立がん研究センターの胃内視鏡検査に対する評価:胃がん検診検査法の有効性評価>

わが国で行われた胃内視鏡検査による胃がん死亡率減少効果を評価した研究では、さまざまな方法上の問題が認められましたが、内視鏡検診受診による死亡率減少を示していました。

胃の内視鏡検診を受診することで、胃がんによる死亡率を減少させた結論づけた研究が適切であると認めています。

さらに、一般社団法人日本消化器がん検診学会は、胃がん検診における胃内視鏡検査の実力「推奨グレード:B」としています(*2)。

Bは上から2番目の評価で「利益(死亡率減少効果)が不利益を上回るが、その差は推奨Aに比し小さいことから、対策型検診・任意型検診の実施をすすめる」という内容になっています。

同学会は胃内視鏡について次のように評価しています。

<日本消化器がん検診学会の胃内視鏡検査に対する評価>

複数の観察研究において(胃がんの)死亡率減少効果を示す相応な証拠がある。
不利益については偽陽性、過剰診断の他、前処置の咽頭麻酔によるショックや穿孔、出血などの偶発症があり、重篤な場合は緊急性を有す。

ここでは胃内視鏡検査を高く評価するとともに、リスク(不利益)にも触れています。

胃内視鏡検査を行う前に喉に麻酔薬を塗るのでそれによるショックや、胃のなかに挿入した胃内視鏡のチューブが、胃壁などに穴を開けてしまう(穿孔してしまう)危険もゼロではありません。

50歳以上は2、3年に一度の受診が望ましい

日本消化器がん検診学会はさらに、50歳以上の人は、集団全体の死亡率減少を目的にした対策型検査でも、人間ドックなどの任意型検査でも、胃内視鏡検査を2、3年に一度は受けたほうがよいとしています。

胃内視鏡検査は、検査自体は10~20分程度で終わり、問診や準備も含めて1、2時間で終わります。

そのため、職場の近くに胃内視鏡検査ができるクリニックがあれば、「ちょっと長めの昼休み」くらいで受診が終わります。

ストレスが大きい人には消化器内科は強い味方

消化器内科を、頼りにしているビジネスパーソンは少なくないはずです。

強いストレスを受ける人は、胃や腸にダメージを受けやすく、消化器内科医は胃と腸の病気を治療します。

ストレスは胃にも腸にも悪い

胃痛、胃もたれ、お腹の張り、早期の満腹感などの胃の不調は、機能性ディスペプシアという病気のせいかもしれません。この病気はストレスや不安が切っ掛けとなって発症することがわかっています(*3)。

また、名古屋大学医学部の研究グループが、情動ストレスが、過敏性腸症候群を引き起こすメカニズム(機序)を解明しました(*4)。情動とは怒りや不快、おびえなどの心の動きのことです。

ストレスが、胃にも腸にも悪いことがわかります。

胃痛のある人のほうがストレスを多く抱えている

また医薬品メーカーのエスエス製薬が胃痛とストレスに関するアンケート調査を行ったところ、次のことがわかりました(*5)。

<エスエス製薬の胃痛とストレスに関するアンケート結果>
・質問:あなたは職場や家庭で理不尽なことを言われても我慢することが多いですか
・胃痛のある人:「かなりあてはまる+あてはまる」51.6%
・胃痛のない人:「かなりあてはまる+あてはまる」21.5%

胃痛のある人のほうが、ストレスを抱えている率が高いことがわかります。

都会のビジネスはストレスフルなはずなので、新宿のビジネスパーソンたちの胃が心配です。

胃を、そして腸も、しっかり労わってください。

まとめ~新宿のかかりつけ医として頼ってください

かかりつけ医とは、不具合や病気や治療について何でも相談できる医師であり、患者さんの生活背景を把握して診療を提供する医師のことです(*6)。

新宿のビジネスパーソンは恐らく、人生の3割くらいを新宿ですごしているのではないでしょうか。

長時間いることになる新宿にかかりつけ医がいることは、安心の醸成につながるので仕事にもプラスになるはずです。

新宿ヒロオカクリニックでは健診・人間ドックでの胃内視鏡検査に加え、消化器内科の専門医による外来診療も行っております。詳細はこちら

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