「痛くない、苦しくない」は胃カメラの常識になりつつあります

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だいぶ前に胃内視鏡検査(通称、胃カメラ検査)を受けたことがある人のなかには、「もう二度とあんな苦痛は味わいたくない」と思っている人がいるのではないでしょうか。
しかし、当時からすると、胃カメラ検査は格段に進化しました。
昨今の胃カメラ検査は「痛くない、苦しくない」が常識になりつつあります。

「胃カメラ検査が痛くないなら受けたい」そう思っている方は、ぜひ、「痛くない胃カメラ検査」をPRしているクリニックで受けてみてください。胃カメラ検査は、「死亡率減少効果を示す確かなエビデンスがある」胃がん検査だからです。

胃カメラ検査の有効性

「痛くない」理由の前に、まず胃カメラ検査の有効性を紹介します。胃カメラ検査を「よいもの」と思えなければ、痛くなかろうと受けたいとは思えないだろうからです。

死亡率を減らす効果のエビデンスがある

国立がん研究センターは「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」を作成し、どのような検査が、胃がん治療に有効か判定しています(*1)。
同ガイドラインによると、胃がん検診としての胃カメラ検査の推奨グレードはBで、「死亡率減少効果を示す相応の証拠がある」検査と認定されています。
つまり胃カメラ検査は、胃がん死を回避したい人に推奨できるレベルにあるということです(*2)。
韓国の研究によると、胃カメラ検査を受けた人の胃がん死亡率は、未受診者より47%減ったそうです。

なぜ胃カメラ検査が「よい」のか

胃カメラ検査は、口または鼻から、内視鏡という管(くだ)状の検査機器を挿入し、食道、胃、十二指腸を、医師が視認する検査です。
胃カメラ検査では、医師は、内視鏡が映し出した胃内部の画像をモニターでみながら、がんがあるかどうか調べることができます。しかも小さながんであれば、そのまま、内視鏡治療することができてしまいます。
胃カメラ検査がそのほかの検査より優れている点は、医師がライブで胃の内部をリアルにみることができることです。
胃カメラ検査には、医師に「今、じかに」みてもらえるという安心感があります。

胃カメラ? 胃内視鏡?

この記事では、一般になじみのある「胃カメラ」という言葉を使っていますが、正しくは「胃内視鏡」です(*3*4)。
胃カメラ(本来の胃カメラ)とは、正確には、管の先端にフィルムカメラを搭載した検査機器のことです。当初の胃カメラは、それしかありませんでした。

しかし、胃内視鏡の管の先端にはフィルムカメラはついておらず、レンズがあるだけです。そのレンズが撮影した動画をモニターに映して、それを医師が確認します。
しかも胃内視鏡は、先端から光や空気や水を出したり、処置器具を出したり、吸引したりすることができます。

胃カメラと胃内視鏡は、伝統医療器具と最新機器ほどの差がありますが、多くの医療機関で「胃内視鏡検査」のことを「胃カメラ検査」と呼んでいます。日本人の多くが、管を胃のなかに入れる検査を胃カメラ検査と認識しているからです。

「苦痛がない」「楽だ」という声が続々届いている

胃カメラ検査は、物理的な管を口から、または鼻から挿れるので、苦痛をまったくのゼロにすることは簡単ではありません。しかし、さまざまな工夫が重ねられてきたことで、胃カメラ検査の受診者から「苦痛がなかった」「楽だった」という声があがってくるようになりました。

あるクリニックで鼻から入れる胃カメラ検査について受診者にアンケートをとったところ、次のような結果が出ました。

<鼻から入れる胃カメラ検査を受けた50代の声>
・全然苦しくない、または、ほとんど苦しくない:60.4%
・どちらともいえない:17.4%
・苦しかった、または、二度と嫌だ:18.0%
・その他:4.2%

<鼻から入れる胃カメラ検査を受けた40代の声>
・全然苦しくない、または、ほとんど苦しくない:43.3%
・どちらともいえない:19.9%
・苦しかった、または、二度と嫌だ:32.6%
・その他:4.2%

いずれも、「全然苦しくない+ほとんど苦しくない」が最多でした。そのほかの年代でも、似た結果になりました。

似たようなアンケートは、別のクリニックでも実施していて、その結果は以下のとおりです。

<鼻から入れる胃カメラ検査を受けた人の声>
鎮静あり
・すごく楽だった、または、楽だった:約9割
・我慢できた:約0.7割
・つらかった、または、すごくつらかった:約0.3割

鎮静なし
・すごく楽だった、または、楽だった:約5割
・我慢できた:約4割
・つらかった、または、すごくつらかった:約1割

こちらも、「すごく楽だった+楽だった」が最多でした。
確かに「苦しかった、二度と嫌だ」「つらかった+すごくつらかった」と感じた人も少なからず存在しますが、そのような方は少数派であることがわかると思います。

それでは次に、鼻から入れる胃カメラ検査と、「鎮静あり」の胃カメラ検査について解説します。

痛くないの秘密は「鼻から」と「鎮静」にあった

鼻から入れる胃カメラ検査と、鎮静を使った胃カメラ検査が、苦痛を取り除く秘密です。1つずつ解説します。

「おえっ」がない鼻から検査

鼻から管を入れる胃カメラ検査の苦痛が少ないのは、嘔吐感がほとんどないからです(*5)。嘔吐感とは、長いものが喉に届いたときに出てくる「おえっ」という現象です。
また、鼻から入れるため、管が細くなっているので、挿入感も軽減され、これも苦しさの低減に寄与しています。
息苦しさも少なく、検査中に医師と話すこともできます。

鎮静薬で意識を低下させる

鎮静薬を使った胃カメラ検査では、受診者に注射してから検査を始めます*6)。
胃カメラ検査では、嘔吐感や挿入感を鈍感にするために、喉の表面に麻酔薬を塗るのですが、それでも苦痛を感じる人がいます。
そこで、胃カメラ検査が苦手な人に、クリニックによっては鎮静薬を注射する場合もあります。鎮静薬を注射すると、意識が低下して、緊張が和らぎ、苦痛を感じにくくなるからです。

ヒロオカクリニックの「痛くない」対策

ヒロオカクリニックでは、鼻から入れる胃カメラ検査を実施しています。
患者様からは「口から入れる胃カメラより楽」という声をいただいております。
ただ当院では、鎮静薬は使っておりません。
日本消化器内視鏡学会は、胃カメラ検査で鎮静薬を使うことのメリットとデメリットを挙げています(*9)。

<胃カメラ検査における鎮静薬使用のメリットとデメリット>

メリット デメリット
●意識がぼんやりした状態になる

●検査の不安やストレスがやわらぐ

●検査による苦痛や不快感がやわらぐ

●検査を繰り返し受けやすくなる

●意識がなくなることがある

●血圧が下がることがある

●呼吸が弱くなることがある

●検査後しばらく休む必要がある

●検査当日の運転を控える必要がある

まとめ~胃カメラ検査、恐るるに足らず

そろそろ再び胃カメラ検査を受けなければならないと思いつつも、「恐い、苦手」と思って二の足を踏んでいる方は、ぜひ「痛くない」胃カメラ検査を試してみてください。

医師や胃内視鏡メーカーなどは、胃カメラ検査の有効性を実感しつつも、苦手意識を持つ人が多く受診者がなかなか増えないことを危惧していました。そこで、鼻から入れる内視鏡を作るなど、痛いと思われない工夫をこらすことで、胃がんの治療に効果のある胃カメラ検査をより多くの人に受けてもらえるようにしています。

現代の胃カメラ検査なら、多くの人に「痛くない」「思ったより楽」と感じてもらえるはずです。

新宿ヒロオカクリニックでは健診・人間ドックでの胃内視鏡検査に加え、消化器内科の専門医による外来診療も行っております。詳細はこちら

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