高血圧の症状のチェック方法が簡単なのに難しい理由

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病気を治すコツの1つは、初期症状を軽視せず「変だな」と思ったら治療に取り組むことです。

それは高血圧も同じで、初期の段階で発見して初期治療に取り組むことができれば、より重大な病気への進行を食い止められるかもしれません。

そのため、高血圧の症状をチェックすることが大切になりますが、これが簡単なようでいて意外に難しいのです。

頭痛、めまい、肩こり

高血圧の症状のチェックが簡単なのは、症状がはっきりしているからです。

<高血圧の症状>
・頭痛
・めまい
・肩こり

では、なぜこれらの症状のチェックが難しくなるのかというと、多くの人は、高血圧以外のその他の病気や不具合を先に疑ってしまうからです。

頭痛、めまい、肩こりを感じたとき、「高血圧かも」と思う人はまれではないでしょうか。

例えば頭痛なら、「昨日飲みすぎたからな」と思ってしまいますし、めまいなら「寝不足かな」、肩こりなら「40歳を超えたからかな」と考えてしまいがちです。

高血圧の症状のチェックの難しさは医師たちも痛感していて、日本臨床内科医会は次のように述べています(*1)。

<日本臨床内科医会の高血圧の症状に対する見解>
血圧がかなり高いときは、頭痛やめまい、肩こりなどが起きやすくなります。
しかし、こういった症状は血圧とは関係なしによく現れるものですから、高血圧は自覚症状があてにならない病気といえます。

 

高血圧の治療では、自覚症状があてにならないと考えられているのです。

また、先ほど紹介した頭痛、めまい、肩こりも、血圧がかなり高くないと現れません。

では、軽度の高血圧ではどのような症状が起きるのかというと、無症状です。これが、高血圧の初期発見を難しくしている元凶です。

動悸、息切れ、むくみ

高血圧の状態が長く続き、心臓や血流などに支障が出始めると、次のような症状が出ます。

<高血圧が進行したときの症状>
・動悸
・息切れ
・むくみ

動悸と息切れが心臓に関係した症状であり、むくみが血流に関係した症状であることはよく知られています。

そのため、動悸、息切れ、むくみが出たら「高血圧かも」と疑うことができそうです。

この3つの症状を見逃すことなく、医療機関にかかるようにしてください。

さらに進むと嘔吐、けいれん、昏睡も

高血圧が重症化すると高血圧性脳症という病気を発症することがあり、その症状はさらに深刻になります。

<高血圧脳症の症状>
・激しい頭痛
・嘔吐
・視力低下
・言語障害
・意識障害
・けいれん
・昏睡状態

高血圧脳症は、高血圧が悪化して脳動脈が動脈硬化を起こし、そこに急激な血圧の上昇が加わると起きます。

脳内の圧力(脳圧)が上がって脳がむくむことで脳が機能しなくなり、さまざまな体調不良を引き起こします。

だから血圧チェックと健康診断が必要

高血圧の初期症状を検知して初期治療に取り組むことは難易度が高いので、血圧のチェックを習慣化して、毎年健康診断を受けるようにしてください。

家庭での計測の目標は「115/75未満にする」「135/85を超えない」

血圧が心配になってきた方は、市販の血圧計を購入して、毎日測定することをおすすめします。

血圧の基準はさまざまなレベルがありますが、日々のチェックであれば次の2点に注意してください。

・上115、下75未満にする(正常を維持する)
・上135、下85を超えないようにする(高血圧にならないようにする)

上とは収縮期血圧のことで、下とは拡張期血圧のことです。血圧の単位はmmHgです。

基準が2つあるのは、正常を維持する目標と、高血圧と診断されない目標があるからです。

1つずつみていきましょう。

血圧の正常値(正常血圧の値)は次のとおりで、これが最終目標になります。

家庭血圧の正常値:上115未満、下75未満
診察室血圧の正常値:上120未満、下85未満

家庭血圧とは、家庭で測定する血圧のことで、診察室血圧とは医療機関で測定してもらう血圧です。診察室、つまり医療機関で測定すると血圧の値が家庭血圧より高くなるので、診察室血圧のほうが少し緩めになっています。

上135、下85という数値は、これを超えたら治療に取りかかったほうがよい、ということを意味する「危険水域」です。

正確には、上135、下85は、日本高血圧学会が示している「家庭血圧」の「I度高血圧」の数値で、れっきとした高血圧です(*2)。

高血圧では、上140、下90という数値がよく知られていますが、これは「診察室血圧」の「I度高血圧」の数値です。

まとめ~悪化することをやめ、改善することをする

初期症状のチェックが難しいのに対し、高血圧対策は、幸いなことにとても簡単で自宅ですぐにできます。

高血圧対策の方針は、悪化することをやめ、改善することをする、の2つです(*3)。

●血圧が上がることをやめる
・塩分の摂りすぎをやめる(減塩食を心がける)
・肥満を解消する
・運動不足を解消する
・過度なアルコール摂取をやめる

●高血圧を改善することをする
・休養を取る
・しっかり眠る
・運動をする
・ぬるめのお湯に入浴する
・少しだけアルコールを飲む(飲める人は)

頭痛、めまい、肩こり、動悸、息切れ、むくみといった、高血圧の可能性を示唆する症状が出たら、すぐに取り組んでみてください。

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当院では内科・循環器内科・消化器内科・アレルギー科・皮膚科・整形外科等の幅広い診療科目に対応しております。

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