無症状だけどPCR検査を受けたい:自費なら可能、潜伏期間には注意を

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新型コロナウイルス感染症を発症していなくても、熱や咳がなくても、濃厚接触をしていなくても、「PCR検査を受けたい」と思っている人はいます。

ヒロオカクリニックにも、念のためPCR検査を受けにくる方がいます。

 

コロナ禍は非常時なので、無症状でもPCR検査を受けることは意味があります。当院でも、受診者様の自費によるPCR検査を実施しています。

ただ、むやみにPCR検査を受ければよい、というものではありません。無症状でのPCR検査受診には、潜伏期間や結果の意味など、注意点がいくつかあります。

 

 

PCR検査を受けたい 無症状でもPCR検査を受ける意味

 

無症状でもPCR検査を受ける意味を考えてみます。

 

 

むやみに受けるのは無意味

 

コロナは市中感染することがわかっています。そのため、感染者と濃厚接触をしていなくても、混んだ飲食店で飲食をしていなくても、街中を歩いたことがあれば、またはスーパーマーケットに買い物に行ったことがあれば、仮にそのときマスクをしていても、感染リスクはゼロではありません(*1)。

 

だからといって「感染の可能性がゼロでないから、なんとなく心配だからPCR検査を受けたい」という気持ちで受けるのは、あまり意味がありません。

 

 

PCR検査を受ける必要性を考えて

 

では、外出自粛やリモートワークを徹底して、感染リスクが低い生活をしていて、無症状の人は、どのようなときにPCR検査を受けたらよいのでしょうか。

 

それは、必要性があると自身で判断できたときです。

 

例えば、会社員の方が重要な仕事を任されて、どうしても複数の人と実際に会わなければならないとき、PCR検査を受けて陰性の結果が出ていれば「安心」できます。

陰性結果が出たからといって、100%感染していないと断言できるわけではありませんが、陽性結果が出た人よりは感染していない確率が高いので、他人にうつす心配が減るからです。

 

 

陰性結果は完全な感染否定にはならない

 

PCR検査を受けて陰性結果が出たからといって、100%感染していないと断言できるわけではないのなら、受診しても意味がないのでしょうか。

もちろんそのようなことはありません。

 

 

特異度を100%にできない

 

そもそも陰性と出たのに感染してないと断定できないのは、PCR検査に限界があるからです。

PCR検査では、受診者様の唾液を採取して、そこにコロナが含まれているかどうか確認します。そのため、感染しているのに、たまたま採取した唾液にコロナが含まれていなければ、PCR検査の結果は陰性と出ます。

 

また、検査に使う唾液にコロナが含まれていても、PCR検査で陰性が出てしまうことがあります。「それは欠陥検査なのではないか」と感じるかもしれませんが、そうではありません。

PCR検査の特異度が100%でないことは、仕方がないことだからです。

 

特異度とは、感染していない人を間違いなく陰性と判定できる確率のことで、次の計算式で算出します。

 

・特異度(%)=感染していない人の数÷陰性判定が出た人の数×100

 

PCR検査で陰性判定が出た人が全員実際に感染していなければ、特異度は100%になりますが、PCR検査はそうはなっていません。

 

そのためPCR検査の陰性判定は「感染していない可能性が高い証明」にとどまります。「完全に感染していない証明」にはなりません。

 

非常時だから重要な意味がある

 

しかし、陰性判定が出た人は、陽性判定が出た人やPCR検査を受けていない人よりは、感染していない可能性が高いことは事実で、ここに無症状PCR検査受診の意味があります

コロナ禍のような非常時で、経済活動をある程度進めなければならないときは「感染していない可能性が高い証明」は重要な意味を持ちます。

 

 

潜伏期間中は無症状、濃厚接触者は注意を

 

実際に感染しても、コロナの潜伏期間中は症状が出ません。コロナの潜伏期間は1~12.5日で、多くは5、6日です。

したがって、無症状であっても、感染者と濃厚接触した方は、当院のPCR検査を含む、通常の「自費のPCR検査」は受診できません。

 

濃厚接触者は、医療機関にかかる前に、保健所に「濃厚接触をして感染した可能性がある」ことを伝えなければなりません(*2)。

無症状であれば、自宅待機などが必要になります。

 

もし、濃厚接触しているにも関わらず、それを隠して医療機関で自費のPCR検査を受けてしまうと、クラスター(集団感染)の発生源になってしまうかもしれないので、それは絶対にしないでください。

 

 

PCR検査を受けたい 自費のPCR検査の流れ

 

濃厚接触していない無症状の人が、PCR検査を受ける場合、検査費用は100%自己負担になります(自費になります)。

ヒロオカクリニックは自費のPCR検査を行っていて、料金は税抜20,000円です。

この料金には検査費用の他に、医師の診察と結果報告書の費用も含まれます。

 

当院で受診者様から唾液を採取して、それを検査機関に渡します。検査機関が出した検査結果を、最短で翌日に、受診者様に電話で伝えます。結果報告書は後日郵送で受診者様の自宅に届きます。

 

 

まとめ~可能性を「恐がりすぎない」「甘くみない」

 

可能性という言葉は、コロナ禍において人々を悩ませます。

 

市中感染の可能性がある以上、飛沫を受けていなくても、濃厚接触していなくても、人はコロナから逃れられないといえます。

しかし、だからといって毎日PCR検査を受けることはできませんし、その必要もありません。それよりは、マスクの着用や不要不急の外出の自粛、手洗い、3密回避を徹底したほうが効果的です。

 

そして、PCR検査を受けて陰性判定が出たとしても、感染している可能性はゼロにはならないので、無制限に活動してよいわけではありません。

 

可能性について、恐がりすぎるのも甘く考えるのも、よくありません。節度を持って行動する必要があります。

 

 

新宿区でPCR検査実施中:ヒロオカクリニックのPCR検査について詳しくはこちらから

新型コロナウイルス感染症を発症していなくても、熱や咳がなくても、濃厚接触をしていなくても、「PCR検査を受けたい」と思っている人はいます。
ヒロオカクリニックにも、念のためPCR検査を受けにくる方がいます。
コロナ禍は非常時なので、無症状でもPCR検査を受けることは意味があります。当院でも、受診者様の自費によるPCR検査を実施しています。
ただ、むやみにPCR検査を受ければよい、というものではありません。無症状でのPCR検査受診には、潜伏期間や結果の意味など、注意点がいくつかあります。

PCR検査を受けたい 無症状でもPCR検査を受ける意味

無症状でもPCR検査を受ける意味を考えてみます。

むやみに受けるのは無意味

コロナは市中感染することがわかっています。そのため、感染者と濃厚接触をしていなくても、混んだ飲食店で飲食をしていなくても、街中を歩いたことがあれば、またはスーパーマーケットに買い物に行ったことがあれば、仮にそのときマスクをしていても、感染リスクはゼロではありません(*1)。
だからといって「感染の可能性がゼロでないから、なんとなく心配だからPCR検査を受けたい」という気持ちで受けるのは、あまり意味がありません。

PCR検査を受ける必要性を考えて

では、外出自粛やリモートワークを徹底して、感染リスクが低い生活をしていて、無症状の人は、どのようなときにPCR検査を受けたらよいのでしょうか。
それは、必要性があると自身で判断できたときです。
例えば、会社員の方が重要な仕事を任されて、どうしても複数の人と実際に会わなければならないとき、PCR検査を受けて陰性の結果が出ていれば「安心」できます。
また、PCR検査で陽性の結果が出れば、「他人と会ってはいけない」と判断できます。
しかしPCR検査で陰性と出れば必ず陰性なのかというと、そうとは言い切れない部分があります。

「陰性と出たのに陰性でない」のはなぜか

PCR検査は、現行の検査のなかでは精度が高いものですが、完璧ではありません。
そのため、PCR検査で陰性判定が出ても実際は陰性でなかったりすることがあります。

PCR検査では、受診者様の唾液を採取して、そこに新型コロナウイルスコロナが含まれているかどうか確認します。感染したばかりで日数が経過しておらず、ウイルスが増殖していない場合や唾液の採取の仕方が不適切な場合等により、採取した検体からにウイルスが検出されない場合があります(もしくはPCR検査の限界のウイルス量(測定限界値)よりも少ない量のウイルスしか検体に含まれていない場合があります)。そうした場合にはPCR検査でもウイルスを見つけることができません。そのため、感染しているのに、たまたま採取した唾液に新型コロナウイルスにコロナが含まれていなければ、PCR検査の結果は陰性と出ます。

非常時だから重要な意味がある

しかし、陰性判定が出た人は、陽性判定が出た人やPCR検査を受けていない人よりは、感染していない可能性が高いことは事実で、ここに無症状PCR検査受診の意味があると考えられます
コロナ禍のような非常時で、経済活動をある程度進めなければならないときは「感染していない可能性が高い証明」は重要な意味を持ちます。

潜伏期間中は無症状、濃厚接触者は注意を

実際に感染しても、コロナの潜伏期間中は症状が出ません。コロナの潜伏期間は1~12.5日で、多くは5、6日です。
したがって、無症状であっても、感染者と濃厚接触した方は、当院のPCR検査を含む、通常の「自費のPCR検査」は受診できません。

濃厚接触者は、医療機関にかかる前に、保健所に「濃厚接触をして感染した可能性がある」ことを伝えなければなりません(*2)。
無症状であれば、自宅待機などが必要になります。

もし、濃厚接触しているにも関わらず、それを隠して医療機関で自費のPCR検査を受けてしまうと、クラスター(集団感染)の発生源になってしまうかもしれないので、それは絶対にしないでください。

PCR検査を受けたい 自費のPCR検査の流れ

濃厚接触していない無症状の人が、PCR検査を受ける場合、検査費用は100%自己負担になります(自費になります)。
ヒロオカクリニックは自費のPCR検査を行っていて、料金は税込14,850です。詳細はこちら
この料金には検査費用の他に、医師の診察と結果報告書の費用も含まれます。
当院で受診者様から唾液を採取して、それを検査機関に渡します。検査機関が出した検査結果を、最短で翌日に、受診者様に電話で伝えます。結果報告書は後日郵送で受診者様の自宅に届きます。

まとめ~可能性を「恐がりすぎない」「甘くみない」

可能性という言葉は、コロナ禍において人々を悩ませます。
市中感染の可能性がある以上、飛沫を受けていなくても、濃厚接触していなくても、人はコロナから逃れられないといえます。

しかし、だからといって毎日PCR検査を受けることはできませんし、その必要もありません。それよりは、マスクの着用や不要不急の外出の自粛、手洗い、3密回避を徹底したほうが効果的です。
そして、PCR検査を受けて陰性判定が出たとしても、感染している可能性はゼロにはならないので、無制限に活動してよいわけではありません。

可能性について、恐がりすぎるのも甘く考えるのも、よくありません。節度を持って行動する必要があります。

新宿 ヒロオカクリニックでは無症状の方を対象とした自費の新型コロナウイルスPCR検査(唾液)を2種類 実施しております。①PCR検査(医師の診察・結果報告書代込):税込14,850円、②PCR検査(医師の診察・結果報告書代込、変異株のスクリーニング検査対応、国内最大手の検査機関に委託):税込22,000円。詳細はこちら

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無症状の方を対象とした自費のPCR検査

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