アンチエイジングとは なぜ今、医療の最前線で注目されているのか

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「アンチエイジング」という言葉に対しては、いつまでも美しい、いつまでも若々しい、といったポジティブなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

では、次の名称に対して、皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか。
東京大学医科学研究所
北海道大学病院
東京女子医科大学
実はこれらの医療機関も、アンチエイジング研究に携わっています。

この記事では、アンチエイジングがなぜ今、医療の最前線にいる医師に注目されているのか。アンチエイジング研究の今を報告します。

内臓すら若返らせる:東大の研究

東京大学医科学研究所は、内臓のアンチエイジングの仕組みを解明し、内臓を若返らせる道筋をつけました。
アンチエイジングといえば美肌というほど、外見の美しさに焦点が当たりますが、東京大学医科学研究所は、腎臓や肺、肝臓をアンチエイジングできないかと考えました。
この研究結果について専門用語を使って表現すると、このようになります(*1)。

●老化細胞を選択的に除去するGLS1阻害剤が、加齢現象・老年病・生活習慣病を改善させることを証明

これでは少しわかりにくいので、この研究で判明したことを箇条書きで紹介します。

・人の細胞は、老化細胞によって誘導される形で老化していく
・老化細胞は加齢とともに体内に蓄積されていく
・上記の2点はすでにわかっていたが、老化細胞を取り除く薬は開発されていなかったし、どの老化細胞を標的にしたらよいかもわかっていなかった
・今回の研究では、マウスの実験で、標的となる老化細胞を特定したうえに、その老化細胞を除去することに成功した
・さらに、老化細胞を除去すれば、マウスの腎臓と肺と肝臓の老化による障害を改善できることがわかった

実験を担当した研究者は、この論文を「特殊な薬を用いた老化細胞の除去により、革新的な抗加齢療法の開発につながることが期待される」と結んでいます。
つまり、画期的なアンチエイジング法ができるかもしれない、というわけです。

さらにこの研究を応用すれば、がんを含む老年病や生活習慣病の予防策や治療薬の開発にも役立つだろう、としています。
病気をしないことに勝る抗加齢はないので、まさに究極のアンチエイジングといえます。

国立の大学病院で美容外科とは:北海道大学

肌のシミ・シワ・たるみを除去したり、一重まぶたを二重にしたり、美容目的で乳房を形成したりする美容外科治療を受けたいとき、どの医療機関に行くでしょうか。
当然、美容外科クリニックではないでしょうか。

ところが、重大な病気の世界最先端の治療と研究をしている国立の北海道大学病院にも、美容外科があります*2)。しかも、美容外科を持つ大学病院は北海道大学だけでなく、国立と私立合わせて20以上あります。

医療行政に詳しい方なら、「クリニックでできることを大学病院が行うのは適切なのか」と感じるかもしれません。
北海道大学病院はその疑問に対して、1)美容外科治療には「心の改善を図り、潤いのある充実した生活を提供する重要な役割」がある2)美容外科治療では「トラブルが発生することもあり,医療機関には科学的根拠に基づく美容医療の実践・情報の提供が求められている」と回答しています。
また、北海道大学病院で働く若い医師のなかに、将来、美容外科医を目指す人もいて、育成も必要であるとしています。

とはいえ「本分」は美容外科にあるわけではありません。北海道大学病院の美容外科治療は、形成外科が担当しているのですが、ここでは、外傷、先天異常、腫瘍、ケロイド、難治性潰瘍、炎症、変性疾患といった、最新の医療が必要な領域や、健康に重大な被害をもたらす病気を主に扱っています。

アンチエイジングは元気で長寿を目指す医学:東京女子医科大学

東京女子医科大学の美容外科は、アンチエイジング医学を、元気で長寿を享受することを目指す医学、ととらえています(*3)。
東京女子医科大学は、美容外科はかつて、美容整形と呼ばれて偏見をもたれていた、と指摘します。しかし、今は、美容外科やアンチエイジングは、外見を若々しく保って元気と健康長寿を手にするためのカギであると考えられています。

美容外科治療やアンチエイジング治療は公的医療保険が使えない自由診療なので、ほとんどの美容外科クリニックは、ホームページに料金表を載せています。
そして東京女子医科大学の美容外科も、ホームページに料金表を掲載しています(*4)。その一部を紹介します。いずれも税別価格です。

●初診料+カウンセリング料:3,000円
●再診料:1,500円

●シミ除去:額を含む顔:45,000円
●シミ除去:両ほほ:35,000円
●しわ治療:ほうれい線:70,000円から
●たるみ治療:顔から顎下まで:250,000円
●イボ除去:2㎜~15㎜以上:2,000~50,000円
●美容外科手術:二重まぶた切開法(両側):200,000円
●整鼻術:600,000円
●豊胸術(乳房インプラント):120万~150万円
●脂肪吸引(広範囲):120万円以上

これらはほんの一部で、治療メニューは、普通の美容外科クリニックと変わらないラインナップです。

まとめ~永遠のテーマを追い求め

なぜ大学医学部や大学病院がアンチエイジングに挑むのでしょうか。それは美容外科を含めて、この領域を進化させていかなければならないからです。
クリニックは、確立された手技や施術を磨いていくのが得意で、大学は新しい手技や施術を開発するのが得意です。
アンチエイジングの分野において、老化の象徴は肌の衰えとみなされがちですが、それは老化問題の現象の1つに過ぎません。老化は全身で起きているので、東大のように内臓のアンチエイジングも研究していかなければなりません。
老いと長寿と美は、永遠のテーマなので、医師や研究者にとっては魅力的な研究領域なのでしょう。

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