倦怠感はどういう症状で何が問題なのか「コロナとの関係とビタミンC療法も解説」

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倦怠感とは、体や精神のだるさや疲れという意味ですが、日常生活ではあまり使わない用語だと思います。

ではなぜ医療現場で倦怠感という用語を使うのかというと、この言葉が表す症状が医師の診療に役立つからです。

倦怠感は新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ感染症)でも重要な症状となっているので、あわせて解説していきます。

倦怠感は単なる疲れではない

医療現場では、倦怠感と単なる疲れを区別しています。

例えば、20km歩く前に疲れておらず20km歩いたあとに疲れていたとしたら、それは単なる疲れなので、医療的に問題にはなりません。

また、睡眠不足、栄養不足、禁煙、アルコール、女性の月経でも疲れが出ますが、これら以外の原因がなく、これらの原因が取り除かれたあとに疲れが取れたのであれば、これも問題にならないことが多いでしょう。

倦怠感を伴う病気

体や精神のだるさや疲れがあり、1)明確な原因がわからなかったり、2)原因と思われていたものが取り除かれても症状が残っていたり、3)長く症状が続いたり、4)症状が重かったりすると、医療的に問題になる倦怠感と考えることができます。

1~4にあてはまる倦怠感が生じた場合は、我慢せず「とりあえずクリニックにかかってみようかな」と考えるのはよい判断だと思います。

倦怠感を伴う病気には次のようなものがあります。

・風邪
・頭痛
・慢性疲労症候群
・適応障害
・統合失調症
・うつ病
・熱中症
・心臓の病気
・腎臓の病気
・肝臓の病気
・感染症
・その他

風邪や頭痛で倦怠感が生じることは、多くの人が経験していると思います。まずはしっかり休養を取ることが必要ですが、症状が重い場合はクリニックにかかりましょう。

慢性疲労症候群とは、診察や検査で異常が認められないものの、日常生活を送れないほど重度の疲労が6カ月以上続く状態のことです。この病気の原因はわかっていないので、症状を緩和する治療などが行われます。

適応障害や統合失調症、うつ病といった精神疾患でも倦怠感が現れることがあります。

そして心臓、腎臓、肝臓といった重要臓器の病気が倦怠感を起こすことがあります。そのため、倦怠感が心臓・腎臓・肝臓の病気のシグナルになっているかもしれません。特に、元々心臓・腎臓・肝臓の具合が悪い人や、それらに関連する検査の数値が悪化している方は、倦怠感を生じたら主治医に相談したほうがよいでしょう。

そして、ウイルスや細菌に感染して発症する感染症でも倦怠感が出ます。そのためコロナ感染症やその後遺症で倦怠感が現れても不思議はないわけです。

コロナと倦怠感の関係

WHO(世界保健機関)はコロナ感染症を発症すると、次のような症状が起きるとしています(*1)。

<コロナ感染症の症状>

・一般的な症状


倦怠感
味覚障害
嗅覚障害

・頻度は落ちるが起きうる症状
のどの痛み
頭痛
体の痛み
下痢
皮膚の発疹
指やつま先の変色
眼の充血

・重い症状
呼吸困難または息切れ
会話ができない
動けない
混乱
胸痛

コロナ感染症の症状に中に倦怠感が入っています。

続いてコロナ後遺症の症状を確認します。

コロナ後遺症とは

コロナ後遺症とは、コロナ感染症の急性症状を乗り切ったあとに現れるつらい症状の総称です。

国立国際医療研究センター病院の調査によると、コロナ感染症の発症から120日が経過した時点での後遺症の種類とその発症率は以下のとおりです(*2)。

<コロナ後遺症(コロナ感染症発症から120日後)の症状とその割合>
・脱毛:24.1%
・呼吸が苦しい:11.1%
・倦怠感:9.5%
・嗅覚障害:9.7%
・咳嗽(がいそう、咳き込むこと):6.3%
・味覚障害:1.6%

倦怠感は、コロナ感染症を経験した人の1割に起きることがわかります。

また、脱毛以外の症状は、コロナ感染症の症状に含まれています。

 

当院にいらっしゃる患者様の中にコロナ感染症の後遺症で倦怠感に悩まされている方がいらっしゃいます。「倦怠感」は、一的なものである場合もあれば、何らかの病気の症状の一つとしてあらわれる場合もあります。本人にしかわかりづらく、説明も難しいため、お一人で抱え込んでしまいがちですが、気になるようなら主治医に相談してみると良いでしょう。ちなみに当院では疲労回復やアンチエイジングを目的に高濃度ビタミンC点滴を行っておりますが、そのコロナ後遺症に悩まれている患者さまも「楽になる」ということで定期的にご利用されています。もちろん、はっきりとしたエビデンスがあるわけではなく、個別の感想であります。

まとめ~「おかしいな」と思ったら我慢しないで

倦怠感を単なる疲れと理解してしまうと、「疲れは休めば解消される」と考えてしまい放置することになりかねません。

しかし明らかに普通の疲れ方ではない場合、そこに別の病気が隠れているかもしれません。もしくは、心臓や腎臓や肝臓などの持病が悪化しているサインかもしれません。

休んでも疲れが取れなかったり、動く意欲を失うほどだるかったりしたら、ぜひ主治医に相談してみてください。

新宿 ヒロオカクリニックでは高濃度ビタミンC点滴などの自由診療も行っておりますので、お気軽にご相談ください。詳細はこちら

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