だるさ解消には細胞の活性化が必要~幹細胞培養上清液の効果のメカニズムを解説

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さまざまな大学などが今、幹細胞培養上清液の研究に着手しています。

クリニックなどの医療機関はすでに、幹細胞培養上清液の点滴治療を、美容、アンチエイジング、だるさの解消などの目的で患者さんに提供していますが、効果のエビデンス(科学的、医学的根拠)が増えているわけです。

この記事では、幹細胞培養上清液が効果を生むメカニズムを解説します。

だるくなるのはなぜか~細胞が弱っているから

まずは、だるさ、について解説します。

だるさは疲れたときの状態と似ていますが、だるさには「疲れるような激しい活動をしていないのに」というニュアンスが含まれます。

そのため医療では、だるさを病気の前兆や精神的・肉体的な休息が必要なサインとみなします(*1*2)。

例えば、新型コロナウイルス感染症を発症すると、高い頻度で体がだるくなります(*3)。

したがって、だるくなるのは体が弱っている証拠です。

そして体は数十兆個の細胞でできているので、細胞が弱っている証拠であるともいえます。

だるさは放置しないほうがよいでしょう。

幹細胞を増やすときに生まれる上澄み液を使っている

幹細胞培養上清液という単語は、「幹細胞」「培養」「上清液」の3つの専門用語で構成されています。

この治療の効果を理解するには、この3つを知っておく必要があります。それぞれ確認していきましょう。

・幹細胞とは、身体の細胞の一種です。異なる他の細胞になることができる多分化能と、同じ細胞を増やす自己複製能の2つの能力を持ちます(*4)。生命の根源の細胞ということができます。

・培養とは、実験室で細胞などを増やす作業のことです。

・上清液とは、培養のなかで生じる上澄み液のことです。

したがって、幹細胞培養上清液は、幹細胞を培養したときに発生する上清液となります。

有効成分が豊富に含まれている

研究者たちが実験のために幹細胞を培養するとき、重要なのは増やした幹細胞であり、上清液はいわば副産物です。

しかし、人体に大きな影響力を持つ幹細胞が浸(ひた)っていた上清液には、美容成分や健康成分が豊富に含まれていることが年々わかってきています。

幹細胞が増えるときに、それらの有効成分を放出するのです。

幹細胞培養上清液に含まれる成分は生理活性物質といい、身体の維持、活動、機能に関与する物質です(*5)。

生理活性物質はタンパク質で、成長に関与する成長因子や、炎症反応を鎮める抗炎症因子、細胞の老化を防止したり活性化させたりする神経成長因子などがあります(*6*7*8)。

だから効果が期待できる

ここまで専門用語を使って解説してきたので、ここからは平易な言葉を使ってあらためて説明してみます。

幹細胞培養上清液に含まれる成分は次のような効果を持っていると考えられます。

1)身体の維持、活動、機能に関与

2)成長に関与

3)炎症を抑える作用に関与

4)老化防止に関与

5)細胞の活性化に関与

冒頭で、クリニックなどの医療機関はすでに、患者さんに対して、美容、アンチエイジング、だるさ解消の目的で幹細胞培養上清液の点滴治療を提供していると紹介しました。

上記の5項目はすべて、美容、アンチエイジング、だるさ解消に関わっています。

このことから、幹細胞培養上清液が効果を生むメカニズムは次のように説明できます。

■幹細胞培養上清液が効果を生むメカニズム
幹細胞という生命に深く関わる細胞を増やす段階で発生する細胞培養上清液には、健康と老化防止にプラスに働く物質が豊富に含まれているので、美容、アンチエイジング、だるさ解消に用いることができる

だから効果が期待できるのです。

このあと、研究機関が幹細胞培養上清液をどのように活用しようとしているのかみていきます。

東京大学はスキンケア向けに開発

東京大学医学部付属病院(口腔顎顔面外科・矯正歯科)は美容製品企業に協力する形で、スキンケアを目的とした幹細胞培養上清液の研究を行っています(*9)。

ここでは歯の神経である歯髄の幹細胞の培養上清液を使いました。

この研究チームは、スキンケアに有効と考えられるタンパク質、エクソソームを豊富に含む液体をつくることに成功しました。

東京医科歯科大学は化粧品向けに開発

東京医科歯科大学(生体支持組織学講座)は、幹細胞培養上清液に含まれるエクソソームや成長因子、免疫調節因子などを使った化粧品の開発に乗り出しています(*10*11)。東京医科歯科大学も民間企業と共同で研究を進めています。

共同研究をしている民間企業は幹細胞培養上清液を「老化や損傷などによって機能が低下した箇所に細胞を集めることによって、組織再生や免疫力向上などの機能回復効果を期待できる」成分としています。

化粧品市場の調査などを行ったのち、製品化していく方針です。

慶応大学はドライアイ向け目薬を開発

慶応義塾大学医学部(眼科学教室)と再生医療関連企業は、乳歯に由来した幹細胞培養上清液を使って、ドライアイ対策になる新薬の研究を行っています(*12)。

ドライアイは目を長時間酷使することによって、涙の量が減少する症状です。放置するとみえにくさを感じるようになります。

研究では、幹細胞培養上清液に含まれる成長因子がドライアイの症状を緩和するかどうか調べました。慶応大のパートナーの再生医療関連企業は、この研究成果を商業化することを目指していて、新薬の開発につなげたいとしています。

まとめ~幹細胞上清液は未来の医療!

だるさ解消やアンチエイジングの点滴治療としては、にんにく注射や高濃度ビタミン点滴などが知られていますが、幹細胞培養上清液の点滴治療もその1つに数えられます。

幹細胞培養上清液は、従来、主に研究においては副産物と考えられてきました 。しかし近年、その安全性はもちろんのこと、数多くの有効性に関する報告があがっている、大変期待のもてる治療手段の1つとなりつつあります。

「だるいな、早く回復したいな」と感じたら、幹細胞培養上清液の点滴治療を試してみてはいかがでしょうか。

 

新宿 ヒロオカクリニックでは幹細胞上清液の治療を行っております。

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